「子どもとの時間を確保したいから、パート勤務の方がいいのかな?けど実際生活はできるの?」と悩むシンママやシンママ予備軍の方に向けての記事です。
- パートで生計は可能か
- シングルマザーが1ヶ月に必要な生活費
- パート勤務でも安定して暮らすコツ
- パートで収入を増やす方法
実際の我が家の1ヶ月の支出をもとに、パート収入で生活できるかシミレーションしています。
「現在パートだけど今後もパートのままで大丈夫かな?」という将来の家計が心配なシングルマザーにも、収入を増やすヒントも公開しています。
シングルマザーはパートと正社員どちらが多い?パートの平均年収は?
世のシングルマザー達はどんな雇用形態で働いてるのか調査したよ!
では、早速ですが世のシングルマザーたちはパートと正社員どちらが多いのでしょうか?
そして、パート世帯の気になる年収について解説します。
雇用形態はパートと正社員が半々
結果は、パートと正社員はほぼ半数!
意外にも正社員で働くシングルマザーの方が若干多い結果となっています。
引用:厚生労働省:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告
パートのシングルマザーの平均収入は「133万円」
比較のため、正社員で働くシングルマザーの平均年収もご紹介します。
正社員 | パート・アルバイト |
---|---|
305万円 | 133万円 |
パートだと月10万円程度の収入ということになりますね。
正社員で働くのと倍以上の開きがあるのが事実……
ただしこれは就労収入です。
実際には児童扶養手当や養育費、児童手当等が加算されるので、月の収入でいうとパートでも15万円程度は可能となります。
シングルマザーはパートで生計は立てれる?生活費の内訳と注意点
「パートだと経済的にやっていけるのかな?」と不安に思うシンママやシンママ予備軍も多いことでしょう。
ここからは、パートで働いた場合での収入例と実際の我が家の支出で1ヶ月生活するとどんな感じかシミレーションしてみます。
シングル家庭の1ヶ月の生活費の内訳
結論からいうと「子どもが小さいうちは、生活はできる」といったところでしょう。
支出は母1人、子1人の瀬戸内家を例にします。
仮に平均的なパート収入月10万円で試算します。養育費は子ども1人の場合の平均養育費で算出。
子どもが1人で小学生低学年を想定しているので、余剰金が3万円ほど出るという結果に。
我が家の場合、家賃がかなりお安いのでなんとか生活は出来ている感じです。
賃貸の人は一番の出費である家賃を抑えるのがキモ!
▼「団地に当選しない」「離婚前で団地に申し込めない」そんな人にこそおすすめしたいビレッジハウスについてこの記事で詳しく紹介しています。
けど、子どもが大きくなるとパートだけでは厳しくなるぞ
それにしても君んち、引くぐらい支出少ないな!!
支出を抑える方法は、固定費を抑えるのがポイントです。
▼「いかにも貧乏感が漂う節約はイヤ!」という人は下記の記事も参考に。
ただ、子どもが2人以上、また部活や塾などに行き始めると一気に赤字に転落する可能性はかなり高そうです。
▼習い事をお得にする方法、自治体の支援を活用する方法などはこちらの記事で解説!
パートで生計を立てる際の見落としがちな注意点
「パートでも意外とやっていけそう!」と思えましたよね?
ですが注意しておきたい点が。
児童手当・・・・・高校卒業まで
児童扶養手当・・・高校卒業まで
つまり高校を卒業し、いよいよ教育費がかかる段階になると国から支給されていた手当が一切なくなります。
収入がパート代+養育費のみとなってしまう点は必ず頭に入れておきましょう。また、養育費も減額や未払い、元夫が死亡など100%確実ではありません。養育費に関してもなるべく「なくても生活できる」体制を整えておく方が安心ですね。
▼「養育費もらってないけど相手方と連絡は取りたくない」というあなたはこちらで無料相談できます。
シングルマザーがパートで働くメリットとは?
収入が低い代わりにパートで働くことにもメリットはあります。
メリットは以下の2つ。以下で詳しく解説します。
- 時間の融通が利く
- 求人件数が多い
1.時間の融通が利く
パートの最大のメリットは、働きやすい時間、日数で働ける点。
時間の融通が利くということは、
- 子どもの習い事
- 病院への通院
- 体力・精神的に楽
要は、家庭と仕事のバランスをとりながら働けるのがメリット。
今は正社員なので、時間がない。
平日はとにかくご飯作って、寝る!!しかできてません。
2.求人件数が多い
正社員よりパートの求人件数の方が圧倒的に多いです。
ちなみに2022年7月の求人件数でいうと
ざっくりパートの方が3倍以上求人が多いことになりますね。
つまり、求人が多いということは
- 採用されやすい
- 希望の条件に合った仕事に出合いやすい
「人間関係が悪くて転職したい」「もっと家から近いところがいいな」という場合でも、パートだと仕事が見つかやすい。
シングルマザーがパートで働くデメリットとは?
反対に、シングルマザーがパートで働くデメリットは以下の4つ。
それぞれ詳しく解説します。
- 収入が安定しない
- ボーナスや退職金がない
- 社会的信用が低い
- 福利厚生面で不利
1.収入が安定しない
パートの一番大きなデメリットが収入面が低く、安定しないこと。
時給や日給で働くことになるので、子どもの体調不良や行事でお休みするとその分給与が減ってしまいます。
また、ゴールデンウィークや年末年始などカレンダーの都合により働く日数が減ってもおなじように給与が減るので、月の収入が10万円を切る月も出てくるかもしれません。
収入が安定しないということは、常にお金の心配が付きまとうということです。
お金の心配は本当にメンタルによくない!
2.ボーナスや退職金がない
パートでも正社員と同様の仕事をしているケースも多いですよね?
しかし、賞与や退職金など金銭面できちんと報われているでしょうか?
仕事内容は同一だけど、賃金面に関しては正社員はパートではしっかりと線引きされている場合が多いです。
退職金も同様。
パート時代、ボーナスが5,000円で非正規のツラさを実感したわ。
少ない月給の中から、さらに老後の資金まで全て自分で用意しないといけないとかなり厳しいですよね。
ですが、パートで働くということは退職金もアテにできないので仕方ありません。
3.社会的信用が低い
パートだと収入が低く、安定性に欠けるため社会的信用が低いのが現実です。
社会的信用がなくて困るのはこんな場面。
- クレジットカードの審査
- 車のローン
- 教育ローン
- 家を借りる
- 家を購入する
たとえば、
「子どもが大きくなってきたし、老後家賃を払い続けられるか心配だから家を中古の家を買おう!」
となっても、パートだとローンの審査に通りづらいということがあるのです。
要は生活が大きく変わる場面、つまり人生の転機となりそうな場面で希望通りにいかない、選択肢が限られてくるのが社会的信用がないことのツラさです。
4.福利厚生面で不利
パートで正社員と同様に働いているのに、福利厚生面で不利なのもデメリットです。
たとえば
- 昇給・昇進
- 有給休暇
- 住宅手当
- 家族手当
特にシングルマザーだと子どもを扶養している大黒柱なので、正社員であれば【住宅手当】+【家族手当】がもらえるのに~!!というケースもありますよね。
また、コロナ禍で正社員は在宅ワークを許可されていたが、非正規や派遣は出社させられた!なんてニュースもありました。
それだけ、正社員とパートでは福利厚生面でも差が大きいのが現実です。
シングルマザーがパートでも安定して生計をたてる秘訣4つ
「でも、子どもが小さいうちは時間に融通が利くパート安定して暮らしたい!」と思うあなた!
時間的なメリットを受けつつ、収入が少なくなりがちなパートでも安定して暮らせるポイントを1個づつおさえていきましょう。
ポイントは4つ。まずは当てはまっているかチェックして下さいね。
- 支出を徹底的に見直す
- 養育費をしっかり確保する
- パートでもスキルが身につく職種を選ぶ
- 社保に加入できるパートを選ぶ
1.支出を徹底的に見直す
まずは月に使うお金で無駄がないか徹底的に見直しましょう!
どんなに収入が低くても、収入>支出となれば赤字にはなりません。
見直して効果的なのが固定費です。
- 家賃
- 光熱費(電気とガスまとめる)
- 格安スマホへチェンジ
- 無駄な保険は解約
「家賃を下げるどころか、子どもが大きくなってむしろ部屋数を増やさねば……」という人は、家賃が圧倒的に安いビレッジハウスがおすすめ。
今風リノベーションでが施されているのに驚きの低家賃なので私も「次引越すときは絶対ビレッジハウス!!」と決めてます。
▼ビレッジハウスの詳しい記事はこちら。
▼資産1,500万円となった私が取り組んでいる効果的な節約方法も参考に。
2.養育費をしっかり確保する
支出を抑えた上で、入るお金を増やすという意味で養育費をしっかりと確保しましょう。
先ほども解説したように、児童手当及び児童扶養手当は18歳まで。
えーー!!いざ、お金がかかる年齢になるともらえなくなるなんて!
となると、高校卒業後はパート代のみでの生活になります。
なので、養育費があるとないでは大違い。
交渉が難しい場合は、無料で法律相談ができる法テラスを利用するなどして月1万でももらえるよう動いておくことが大事です。
「平日はバタバタして相談できない」という人は土日祝でもLINEで気軽に相談できる未払い養育費代理請求.com
ちなみに相談料は無料なので「直接相談に行くのはハードルが高い」「子どもが小さくて身動きが取れにくい」という人におすすめです。
▼養育費について24時間365日相談できる弁護士サービスって知ってる?
3.パートでもスキルが身につく職種を選ぶ
「パートだから、とりあえず何でもいいや!」という気持ちで仕事をえらんでいませんか?
パートもしっかりとした実務経験です。
どんな仕事でも何かしらのスキルは身につきますが「社会で評価されやすいスキルか否か」は、シビアですがあるのが現実です。
「将来、この仕事で正社員を狙いたい。」という職種を選び、スキルと経験を身につけていきましょう。
職種は事務や営業、IT系などたくさんあるので自分が好きとか、まぁ、苦にならないと思える仕事を選ぶといいかと思います。
むしろ反対に避けた方がいい職種に注目して仕事を選んでいくことが大事です。
「時間を切り売りする仕事」「誰でもすぐできる仕事」は避けた方が◎。
もっと具体的にいうと
スーパーのレジ
工場の軽作業
水商売
「時給がいいから」「楽だから」という理由があるかもしれませんが将来的に「正社員を狙いたい」、「子どもが大きくなったら違う職種に転職を考えている」なら、これらは避けた方がよいでしょう。
4.社保に加入できるパートを選ぶ
パートで働く上で気を付けたいのが社会保険。
社会保険料が給料から天引きされてしまうので、手取りが少なくなってしまいますが、以下のメリットがあります。
- もらえる年金が増える
- 傷病手当金がある
「傷病手当金」とは、病気やケガで働けない期間中にも給与の約3分の2が支給される制度。
一馬力のシンママにはなんと心強い制度!
ちなみに、パートでも社会保険に加入できるには以下の条件があります。(2022年10月より)
事業所の規模 | 常時100人超 | |
労働時間 | 週の所定労働時間20時間以上 | |
賃金 | 月額88,000円以上 | |
勤務期間 | 継続して2カ月を超えて雇用される見込み |
要は個人経営の会社なんかは、社保がないケースもあるから注意な!
パートだと家計が心配!シングルマザーが収入をアップするには?
「今は生活できても将来的に、家計は厳しくなるな」と感じたことでしょう。
ここからはパートのシングルマザーができる収入アップの方法を3つ紹介します。
「いきなり、正社員への転職は厳しいよ~」という人はできることから、1個ずつ取り組んでいきましょうね!
- 資格を取得する
- 副業する
- 正社員に転職する
1.資格を取得する
月3,000円~3万収入アップ
シングルマザーが、将来的に収入を上げたいと考えるなら資格は取っておいて損はありません。
資格を取るメリットは
- 転職しやすくなる
- 資格手当が出る(業務に関係ある場合)
今の仕事や将来就きたい仕事に関連する資格をとるのがおすすめですが、「なんのプランもない」「とりあえず、事務系の仕事がしたい」という人に
独学で取れてコスパがいい個人的におすすめな資格は
- 日商簿記検定2級
- 建設業経理士検定2級
- 宅建
上記は実務経験や学歴がなくても取得可能。
なるべくお金をかけず家で勉強したいシンママにはぴったりです!
持っているだけで、応募できる求人がグッと増えるで!
簿記と建設業経理士検定は、勉強内容が重複してるからせっかくならどっちも受けとき!
▼資格についてもっと詳しく知りたい人はこちら。
▼再就職に詰んだ専業主婦が資格を取って敗者復活した話。
2.副業する
月5,000円~10万円の収入アップ
パートだと時間に融通が利くので、そういう人こそ副業で収入を増やしていきましょう。
今は家でできる副業の種類が豊富なので、やらない手はありません。
ちなみに、私はwebライターとして副業を月1万円~8万稼いでいます。
webライターってなんぞや?というレベルから始めましたが立派な収入源となっており、おかげで旅行や投資もできています。
▼資格やスキルがなくてもできる副業が気になるって人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
▼副業して人生やお金の悩みが8割減した私の体感の話。
3.正社員に転職する
月3万円~10万円の収入アップ
最後にシングルマザーが収入を上げるのに最も効果的なのが、正社員への転職です。
正社員で働くメリット
- 収入が安定する
- 雇用が安定している
- 老後の心配が減る
子ども高校卒業後は、児童扶養手当もなくなりパート収入+養育費での生活となるわけですが、養育費の支払いも大体は大学卒業と同時終了するのではないでしょうか?
となると、子どもが巣立った後はパート収入だけで生活することに。
「10万円で1ヶ月生活できる?」となるとかなり厳しいですよね
「でも、今は子どもがまだ小さいし、拘束時間が少ないパートでしか働けないかも」という人!現在はコロナ禍を経て働き方が大きく変化しています。
- 時短で正社員
- リモートワークで正社員
リモートワークだと子どもが体調不良でも会社に「休みます・・・」の気まずい連絡もしなくて済む!
通勤時間やしっかりとした身支度の時間がない分家のこともしっかりできるし、将来的な金銭面の心配もグッと減らすことができますよ。
▼キャリアも収入も諦めたくない。現在正社員でパートに転職しようか悩んでいるならこれを見て!
▼リモートワークこそシンママの心強い味方。効率よく探せるサイトを厳選。
▼「残業少なめ&有給取得率多め」ワーママが働きやすい仕事選びのサイトも厳選。
▼「正社員に転職するのはハードルが高い……」という人はパート×副業の働き方でも安定して働く方法を解説
まとめ:子どもの教育費を見越して正社員で働ける準備はしておこう
要約すると結論は以下の2点。
そのために、
- 支出を徹底的に見直す
- 養育費をしっかり確保する
- パートでもスキルが身につく職種を選ぶ
- 社保に加入できるパートを選ぶ
そして、今すぐ収入アップを目指すなら
- 資格を取得する
- 副業する
- 正社員に転職する
こどもの年齢や生活状況によって取れる行動は変わってきますが、将来的に正社員として働きたい職種でパートとして経験を積んでおくという、ちょっぴり戦略的な考えをもって行動していくと3年後、5年後の収入が大きく変わってくるはず。
今できることからコツコツ頑張っていきましょうね!
コメント